富山湾お魚図鑑
種類豊富な富山湾の魚たち

 富山湾は、暖かい対馬海流と冷たい日本海固有水(深層水)で満たされているため、暖流系と冷水系の両方の魚が棲める環境となっています。
 日本近海の魚の種類は約3,400種といわれていますが、日本海には約800種、富山湾にはそのうちの約500種の魚が分布していることからも、その豊富さがわかります。
 また、日本海の魚の種類は暖流系の魚が約80%を占めるといわれていますが、富山湾でもほぼ同じ割合で見られます。このことから暖流の影響を強く受けていることがわかります。
 それでは,富山湾で獲れる魚のうちのごく一部ですが,代表的な魚種をご紹介しましょう。

ぶり

ぶり  ブリは成長とともに呼称が変わる出世魚であり,富山県ではツバイソ(コズクラ)→フクラギ→ハマチ(ガンド)→ブリ等と呼ばれています。寿命は7〜8歳で,115cm程度まで成長します。
富山湾ではブリ養殖は行われていなく,水揚げされるものは全て天然魚です。
中でも秋〜冬季に獲れるブリは全身に脂が乗っており、「寒ブリ」として全国的に有名です。

ほたるいか

ほたるいか  体長は最大7cmで,腕に大きな3個の発光器があり,刺激を与えると全身が青白く光ります。
古くから富山湾で多獲されており,産卵期である春期に富山湾沿岸に寄ってくるところを,定置網で漁獲しています。
釜茹でのホタルイカはその茹で上がりの色から「桜煮」と呼ばれ,富山の春を代表する料理の一つになっています。

しろえび

しろえび  日本海や太平洋に広く分布していますが,大量に獲れるのは富山湾奥部に位置する新湊市沖の小矢部・庄川海谷,富山市岩瀬沖の神通海谷および水橋沖の常願寺海谷の3ヶ所だけで,富山湾の特産となっています。
刺身にすると独特の甘みがあり,唐揚げ・かき揚げも好まれています。また,素干しにしたものは素麺等の出汁としても用いられています。

ふくらぎ

ふくらぎ  体長32〜40cm(500g〜1kg)。富山県では,ブリのうち1歳前後のものをフクラギと呼んでおり,ブリ類の漁獲量の大半がフクラギである。主に定置網で漁獲されます
ブリほど脂は乗っていませんの比較的あっさりとした味と手頃な価格のためか,富山県人には根強い人気を保っています。

べにずわい

べにずわい  生息水深450〜2,500m。ズワイガニによく似ていますが,全体に赤みが強く,雄は長い脚が特徴。かごなわ漁業で漁獲されます。
カニの採捕は周年禁止され,雄カニも6〜8月は漁獲が禁止されています。
近年,資源量の減少が著しいことから,漁業者が自主規制を設けて年間漁獲量の上限を800tに設定し,資源管理に取り組んでいます。
最近,深層水で茹で上げたベニズワイが出回り,消費者の好評を得ています。

ほっこくあかえび(あまえび)

あまえび  食べるとわかるとおり,一般的には「甘エビ」という呼び名で知られています。
寿命は11年程度で,成長するにつれて雄から雌へ性転換します。
水深200〜500mという深海に生息していますが,富山湾は海底傾斜が強いために沿岸域で漁獲できることから,非常に新鮮な点が特徴です。
小型機船底びき網漁業及びかごなわ漁業で漁獲されています。

するめいか

するめいか  外套長30cm超,外套膜は筋肉質で円筒形を呈し,鰭の長さは外套長の30%程度です。背中線上に幅広い黒色の色素帯があります。
富山湾でも日本海沖合でいかつり漁船によって漁獲されたものが多く水揚げされるほか,沿岸域でも定置網を主体に釣りや八そう張り網漁業で漁獲されます。

さより

さより  体長30cm。下顎が著しく突出し,細長い体をしています。
夏〜秋は沿岸域・冬季は沖合に生息しており,3〜6月にさより機船船びき網などで漁獲されます。
身は上品かつサッパリとした味わいのある白身で,高級魚として取り扱われています。

ば い(オオエッチュウバイ)

ばい  体長15cm,300gにもなる大型の貝で,日本海の水深350〜1,550mに生息。非常に薄くもろい殻をしています。
かごなわ漁業で漁獲されています。
刺身で食べると,シコシコとした歯ごたえとともに独特の旨味が口中に広がります。

ひらめ

ひらめ  体長80cmまで成長。沿岸域に生息。「左ヒラメの右カレイ」と言われるとおり,眼が左側に寄っています。
海底の砂地に潜って,その環境と同じように体色を変化させ,小魚などを一飲みにします。
刺網・定置網等で漁獲されるほか,堀岡漁協の増養殖センターで陸上養殖が行われています。

ゲンゲ

ゲンゲ  ゲンゲは冷水性の魚で,富山湾ではホッコクアカエビを対象とした小型機船底びき網に混じって漁獲されます。
ゲンゲにはいろいろ種類があり,左の写真は「ノロゲンゲ」と呼ばれ,寒天質で柔らかい体をしています。
ゲンゲの中でもノロゲンゲは最も食用にされており,寒天質がもたらすそのプリプリとした食感は食通に高い人気を誇っています。
汁物・鍋物としてよく料理されており,唐揚げも人気があります。


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